知れば安心ピルの副作用

ピルの副作用はじめてガイド【保存版】

公開日
2016/11/29
更新日
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ピルは副作用が怖い薬だと思っていませんか?ピルを飲むと副作用で太ったり、がんになったり、将来子どもが産めないようになる…これらの心配はほとんどが誤解、または勘違いです。

このページでは、ピルの副作用を詳しく知ってもらうよう、ピルの良い副作用(メリット)だけでなく、悪い副作用(デメリット)もすべて紹介しています。良い副作用だけでなく、悪い副作用もちゃんと理解することで、自信を持ってピルの服用が続けられるようになります。

生理痛の改善にピルを服用し始めたものの不安を感じている方、なんとなくピルって怖いと感じている方、興味はあるけど副作用が不安で服用に踏み切れない方、ピルのさまざまな副作用について、当サイトで知識を蓄えてください。必ず役に立つことをお約束します。

ピルの副作用・基礎知識

ピルの副作用・基礎知識

ひとえにピルの副作用といっても症状はさまざまです。副作用という言葉だけを聞くと、血栓症や心筋梗塞のリスク増加など、極端な悪い作用ばかりが強調されます。

しかし一部の悪い副作用が目立つ反面、ピルには良い副作用もたくさんあります。ピルの副作用が病気の治療や改善に役立つこと、例えば生理不順や生理痛、PMSなどを改善する効果などは忘れられがちな良い副作用です。

ピルの作用

ピルの副作用を学ぶ前におさらいしておきたいのが、ピル本来の作用です。ピル本来の作用を知ることで、作用と副作用が明確になります。ピル本来の作用とは以下の4つです。

ピルの作用
  1. 卵胞の発育や排卵を抑える
  2. 子宮内膜の増殖を抑えて薄くする
  3. 頚管粘液を濃くして精子の侵入を防ぐ
  4. 卵管の働きを抑える

これら4つの作用が、ピル本来の目的である避妊に効果を発揮します。

私たちが普段ピルと呼んでいる薬は、混合型経口避妊薬(COC=Combined Oral Contraceptive Pill)のことです。日本国内では低用量ピルという呼び名が一般的です。

低用量ピルは合成エストロゲン(卵胞ホルモン)と合成プロゲストーゲン(黄体ホルモン)から作られており、卵巣で作られる女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンとほぼ同じ働きをします。体内のホルモン環境の変化により、卵の生育と排卵を促すホルモンの分泌が抑制されます。卵胞の発育と排卵が止まるため、妊娠を防ぐ作用があるのです。

副作用は妊婦の諸症状に似ている

ピルを飲んでいるときのからだの状態は、例えるならば「妊娠にとても近い状態」です。

妊娠中にはエストロゲンとプロゲステロンが大量にあるため、脳の下垂体から黄体化ホルモンが分泌されません。卵巣は排卵を起こさず休眠状態に入ります。ピルでエストロゲンとプロゲステロンを摂取している状態は、妊娠中の女性のホルモン状態と似ているのです。妊娠初期にあらわれる症状とピルの副作用が似ているのは、からだのホルモン状態が似通っているからとも言えます。

ピルの副作用としてよくある症状で、気持ちが悪くなる、吐き気や頭痛がする、乳房が張る、むくみなどがあげられます。ピル服用時のマイナートラブルなどと言われますが、いずれもピルを服用し始めた頃に起きやすい不快な症状で、医学的には大きな問題ではなく、特に治療の必要もない症状です。

ピルの副作用は悪い面が強調され過ぎ?

低用量ピルには、飲みはじめの時期に副作用が出やすい特徴があります。飲み続けることに不安を感じる人も多いのですが、服用してはいけない条件にあたる一部の女性を除けば、深刻になるような副作用や症状はほとんどありません。

またテレビや新聞では「ピルは副作用が怖い薬」というイメージが必要以上に強調されてきました。ピル=副作用というイメージは、以前はホルモン量が多いピルが飲まれていたためです。

みなさんが利用する低用量ピルは、ホルモン量が低く抑えられているため、副作用の発生率は以前より極めて低くなっています。

ピルの "悪い" 副作用

ピルの悪い副作用

ここではピルの悪い副作用を、発生する頻度によりよくある副作用まれな副作用のふたつに分類して紹介します。

よくある副作用

よくある副作用は、別名マイナートラブルと呼ばれる不快な症状のことです。吐き気、ニキビ、不正出血、体重増加といった、ほとんどが軽い症状のため大きな問題につながることはありません。一般的にはピルを飲み始めてから、1~2ヶ月程度でおさまります。

もし、ピルを飲み続けても副作用がなくならないようならば、医師に相談して他のピルへ変更してもらいましょう。服用するピルの種類を変更することで、症状が改善する場合もあります。

副作用は自分のカラダとピルの相性にもよります。いま飲んでるピルが合わないようなら、ピルの種類を変えてみるといいかもしれないよ。

『低用量ピル適正使用マニュアル』によると、悪心、嘔吐、頭痛、不正出血などが5%以上の発生頻度があるマイナートラブルとして紹介されています。他にも発生頻度の高いマイナートラブルはたくさんあります。以下に引用しますのでご覧ください。

ピルによるマイナートラブルの発生頻度
5%以上の
マイナートラブル
0.5%~5%の
マイナートラブル
  • 乳房痛、乳房緊満感
  • 悪心、嘔吐
  • 頭痛、偏頭痛
  • 不正出血
  • 発疹、掻痒感
  • むくみ、体重増加
  • 血圧上昇、心悸亢進
  • 食欲不振、口内炎、腹痛、下痢、便秘
  • 倦怠感、めまい、イライラ、抑うつ
  • 乳汁漏
  • にきび、シミ
  • 視力障害、網膜血流障害
  • コンタクトレンズの調整不良、角膜肥厚

参考書籍:低用量ピル適正使用マニュアル / 堀口雅子 / 106ページより引用しました

よくある副作用は、出血に関する副作用とそれ以外の副作用に分類できます。次からは、このふたつの分類をご紹介します。

不正出血など、出血パターンに関する副作用

出血パターンに関する副作用として、不正出血や点状出血が起きるものと、ピルの休薬期間中に出血が起きないものと、ふたつの症状が上げられます。

出血パターンのマイナートラブルは、ほとんどがピルの服用を開始した2、3周期のうちにおさまります。4周期から6周期を過ぎても不正出血があるときは、不正出血の頻度を低く抑えるように作られた2相性、3相性ピルに変更するなど乗り換えを考えるといいでしょう。

不正出血は、ピルの副作用・不正出血の原因と対処法で詳しく紹介しています。
ピルユーザーが体験した不正出血

1シート目の終わり、生理がはじまる2日前に、おりものに血が混じったような微量の不正出血がありました。不正出血があったのはその時だけでしたし、かかりつけの先生から事前に説明も受けていたので、気にせず放置しました。2シート目からは出血がなくなり、生理も予定通りにきています。服用初期のお約束のようなものなので、不安がったり怖がったりしてやめちゃったら損だと思いますよ。その分のお金ももったいないし(笑)

(ムーミンさん・30歳)

吐き気や頭痛など、その他の副作用

出血以外のよくある副作用は、吐き気や嘔吐、頭痛、乳房の張りや痛みなどがあげられます。

繰り返しになりますが、ピルを飲んでいるときの体の状態は、例えるなら「妊娠にとても近い状態」です。なので、ピルのマイナートラブルは、乳房の張りや吐き気など妊娠初期のマイナートラブルと似た症状が発症します。これらの症状は妊娠とは異なり、ピルを飲みはじめてから3カ月ほどで改善していきます。

ピルを飲むと体重が増えるのではないかという心配をする人もいますが、ピルの服用と体重増加との間に因果関係はありません。ピルで体調が改善された結果、食欲が増して体重が増えるという関連があるのかもしれません。食事と運動でしっかりと体重をコントロールすることも覚えておきましょう。

ピルは商品によって成分の種類や量、効果の特徴が異なります。そして、女性のカラダもひとりひとりホルモンバランスが異なります。服用するピルの種類やそれぞれの体質、エストロゲン活性、プロゲストーゲン活性、男性ホルモン活性の強弱で、発生するマイナートラブルが変化します。

ホルモンによる副作用の特徴
エストロゲン作用 プロゲストーゲン作用 アンドロゲン効果
  • 悪心、嘔吐
  • 頭痛
  • 下痢
  • 水分貯留
  • 脂肪貯留
  • 帯下増加
  • 経血量増加
  • 肝斑、色素沈着、シミ
  • 血圧上昇
  • 倦怠感
  • 抑うつ感
  • 乳房緊満感
  • 月経前緊張症様症状
  • 性欲低下
  • 経血量減少
  • 体重増加
  • ニキビ
  • 性欲亢進
  • 食欲亢進
  • 男性化症状

参考書籍:低用量ピル適正使用マニュアル / 堀口雅子 / 71ページより引用しました

肌荒れやにきびの副作用が気になる場合は、男性ホルモン作用が少ないピルに変更する。体重増加の副作用が気になる場合は、男性ホルモン量の少ないピルに変更してみるなど、医師と相談しながら最も適したピルを決めていくといいでしょう。

マイナートラブルに関する詳しい説明は、以下の記事で紹介しています。

他にも、抜け毛や頻尿、眠気などピルの副作用を症状別に調べました。副作用に関するすべての記事はピルの副作用一覧からご覧ください。

まれな副作用

まれな副作用とは、起きる頻度がとても低いか、ほとんどのピルユーザーが症状を一度も経験しないような副作用です。一度発生すると生命に関わる重大な問題につながるものがあります。

しかし、重大な副作用は種類が極めて少ないうえに、リスクの高い女性は問診で服用を止められたり、事前に分かる場合がほとんどです。無闇に怖がる必要はありません。

正確な診断と的確な治療のため医師に相談する、医師の許可が出るまではピルの服用を中止する、避妊にはコンドームなどの他の避妊法を使う、などの対応をしなければなりません。

万が一、以下のような副作用が発生した場合は、すぐに医師の診察を受け、ピルの服用を告げる必要があります。

服用を中止すべき症状または状態
副作用の症状 疑われる疾患
片側または両側のふくらはぎが痛む、むくむ 深部静脈血栓症
  • 胸痛
  • 胸内苦悶
  • 左腕・頸部等の激痛
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 呼吸困難
  • 突然の息切れ
  • 胸痛
  • 喀血
肺塞栓
  • 突然の激しい頭痛
  • 持続性の頭痛(片頭痛)
  • 失神
  • 片麻痺
  • 言語のもつれ
  • 意識障害
  • 出血性脳梗塞
  • 血栓性脳卒中
  • 頭痛
  • 痙攣
  • 悪心や嘔吐
  • 意識障害
脳静脈血栓症
  • 視野の消失
  • 眼瞼下垂
  • 二重視
  • 乳頭浮腫
網膜動脈血栓症
  • 黄疸の出現
  • 掻痒感
  • 疲労
  • 食欲不振
  • うっ滞性黄疸
  • 肝障害
  • 肝臓の種大
  • 疼痛
肝腫瘍
  • 長期の悪心
  • 長期の嘔吐
  • ホルモン依存性副作用
  • 消化器系疾患
原因不明の異常性器出血 性器癌

参考資料:日産婦誌61巻10号 / 12.避妊法 / E.婦人科疾患の診断・治療・管理 / 日本産科婦人科学会:PDF / こちらのPDFより引用しました

静脈血栓症のリスクは?

まれな副作用の代表的なものが静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)です。ピルの服用をスタートして最初の周期に起きる確率が高いとされています。

では実際に、低用量ピルによって静脈血栓症が発生した割合はどのくらいなのでしょうか?平成25年12月27日に日本産科婦人科学会が、次のように発表しています。

海外の疫学調査によると、低用量ピルを服用していない女性の静脈血栓症発症のリスクは年間10,000人あたり1-5人であるのに対し、低用量ピル服用女性では3-9人と報告されています。一方、妊娠中および分娩後12週間の静脈血栓症の発症頻度は、それぞれ年間10,000 人あたり5-20 人および40-65人と報告されており、妊娠中や分娩後に比較すると低用量ピルの頻度はかなり低いことがわかっています。

参考:低用量ピルの副作用について心配しておられる女性へ / 日本産科婦人科学会

もちろん血栓症が疑われる副作用が出た場合でも、早期に発見し適切な処置を行えば、治療によって重症化を防ぐことができます。

また服用するピルのホルモン用量が低くなればなるほどリスクも下がり、服用をやめればリスクはなくなることもわかっています。

血栓症に関係した詳しい記事
ピルの副作用・血栓症の原因と対処法

乳がんのリスクは?

過去には「ピルを飲んでいると乳がんにかかるリスクが増える」ということが定説だった時期があります。研究が進んだ現在では、低用量ピルと乳がんの関係性が少しずつわかってきました。

  1. 乳がんにかかっていて治療中の女性は、乳がんが増大するリスクが高いためピルの服用ができない。
  2. 乳がんを発症してから5年以上再発していない場合は、乳房検診や経過の観察などを行うことで服用できる。
  3. 乳がんの家族歴がある女性も、乳房検診や経過の観察などを行うことで服用できる。
  4. 低用量ピルの服用は、わずかながら乳がんの発症リスクを増加させる可能性がある。

最新のガイドラインを詳しく見てみると、「わずかながら乳癌発症リスクを増加させる可能性がある」というあいまいな表現が使われています。これは「乳がんの発症リスクを増加させる」という調査報告と、「増加しない」とする調査報告の両方があるためです。

さらに最新の調査では、EE(エチニルエストラジオール)20μg以下の低用量ピル(ヤーズ、ルナベルULDなど)の使用した場合には、乳がんリスクは増加しないことがわかってきました。日本国内での研究の報告が待たれるところです。

参考:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案) 平成27年3月 / 日本産科婦人科学会:PDF

乳がん・がんに関係した詳しい記事
ピルの副作用・がんの原因と対処法

ピルの "良い" 副作用(副効用・副効果)

ピルの良い副作用

副作用の基礎知識のなかでピル本来の作用として、排卵を抑える、子宮内膜を薄くする、頸管粘液を濃くする、卵管の働きを抑える、という4つの作用を紹介しました。この4つの仕組みから、避妊以外にもさまざまな良い副作用があらわれます。本来の避妊以外の良い副作用を副効用、副効果といいます。

ピルの副効用
効果の種類 具体的な効果
月経周期に対する効果
  • 月経量の減少
  • 月経痛の減少
  • 貧血防止
  • 周期のコントロールができる
  • 排卵痛の消失
  • 月経前症候群の改善
ガンの予防効果
  • 卵巣ガンリスク60%低下
    12年以上では80%低下
  • 子宮体ガンリスク60%低下
その他の疾患の予防・治療効果
  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 良性卵巣のう腫
  • 良性乳房疾患
  • 卵管炎予防
  • 子宮外妊娠予防
  • 骨量増加
  • 骨粗しょう症予防

参考書籍:低用量ピル適正使用マニュアル / 堀口雅子 / 140ページより引用、一部の漢字をひらがなに置き換えました。

良い副作用が女性の月経に関する健康を守り、生活の質を改善することにとても役立ちます。引用した表から、代表的な良い副作用について詳しく紹介します。

月経に対する良い副作用

ピルを飲むことで女性特有の病気の治療や症状の改善につながります。近年急増している月経や排卵にまつわる婦人科系疾患に対して、ピルは良い副作用・副効用をもたらします。

月経周期の安定

ピルを服用することで規則正しく出血(消退出血)が起こるため、月経周期が安定し、月経不順が改善されます。

ピルの服用は21日間続けて実薬を飲み、7日間は休薬します。休薬期間中に消退出血が起きるため、月経周期が28日間で固定されます。毎月の消退出血がいつ頃くるのか、かなり正確に予測できるようになります。不意な出血がなくなる安心感もあります。

日常生活はもちろん、旅行やイベントの予定も立てやすくなるうえ、ピルの飲み方を調整すれば、月経をずらすこと(生理日移動ピル・旅行ピル)も可能です。

月経障害の改善

ピルの作用によって子宮内膜が薄くなるため、生理痛(月経困難症)を軽減したり、出血量も減少します。月経困難症の他にも改善される症状は、子宮内膜症、子宮筋腫、過多月経、鉄欠乏性貧血です。

月経困難症の原因は機能性と器質性の2種類に分類できますが、いずれの場合もピルは有効に作用します。ピルを服用することで、機能性月経困難症の原因と考えられているプロスタグランジンの生成を抑える、器質性月経困難症の原因と考えられている子宮内膜症などの疾患が減少します。

月経中の出血のもととなる子宮内膜が薄くなることで、出血量が大幅に減ります。貧血予防になることはもちろん、大量に出血する子宮筋腫の症状緩和にも効果があります。

ピルユーザーが体験した生理の変化

トリキュラーで体験した副効用・規則正しい生理周期

トリキュラーを飲みはじめて良くなったのは、生理周期が安定したことです。

ずっと生理不順で悩んでいて、30日から45日くらいの間で、いつ生理が来るのかさっぱりわからない状態でした。いつも30日目くらいから「念のため」と思ってナプキンをつけはじめ、10日経ってもまだ来ないなんてしょっちゅうです。妊娠したんじゃないかと心配したことも頻繁にあったので、精神的にもかなり疲れました。

いつも30日目くらいから手帳を開き、カレンダーで前回からの日数を数えるのが習慣でしたが、いまでは半日(12時間)くらいの誤差でおさまります!素晴らしい!

(さとみさん・32歳)

マーベロンで体験した副効用・生理痛の軽減

きつかった生理が軽くなったので、生理痛のせいで定期的に憂鬱になることがなくなりました。私はコレが最も良かった変化です。

ピルを飲み始めてからは痛みだけでなく出血量も減ったので、トイレでおりものシートを取り替えるとき以外は、生理になっていることを忘れてしまうほどです。結構な出費だったナプキンから離れ、おりものシートに代わったことで節約にもなったのはうれしい誤算でしたね。

(ゆうみさん・33歳)

婦人科特有の病気に対する良い副作用

ピルの服用によって、婦人科特有の病気が予防できたり発症を減らすことができます。リスクをゼロにできるわけではありませんが、さまざまな病気の予防に高い効果があります。

具体的には卵巣がんの予防、子宮体がん(子宮体部がん・子宮内膜がん)の予防、骨粗しょう症の予防、良性の乳房疾患(乳腺症、乳腺線維腺腫)の減少、骨盤内感染症の減少、機能性卵巣のう腫の減少が上げられます。

その他の疾患の予防・治療効果

月経前に感じる精神的な不安や身体的な不調、月経前症候群(PMS)に効果があります。PMSは黄体期にホルモンバランスが崩れることで起きる症状ですが、ピルを服用することでホルモンバランスが整うため、症状が解消・緩和されます。

PMSの具体的な症状は、生理前になるとイライラする、憂鬱な気分になる、急に泣いたり怒ったり情緒不安定になるといったこころの不調。乳房が張る、肌荒れやにきびが出る、頭痛や腰痛といったからだの不調にいたるまでさまざまです。ピルの服用による効果は非常に高く、PMSを感じる人の約7割に有効とされています。

PMSの諸症状のなかでも特に精神的な症状が重い患者は、月経前不快気分障害(PMDD)と診断されます。日本国内ではPMDDに対するピルの処方は適用外ですが、米国ではドロスピレノンを含有する低用量ピル(ヤーズなど)の適用が承認されてます。

ピルの副作用・まとめ

深刻な副作用はめったにない、とてもまれだと表現したのは、多くの女性にピルの副作用を正しい視点で見てもらうためです。

もちろんピルの副作用を完全になくすことは不可能です。既往歴や血圧、喫煙や肥満など、副作用のリスクを理解してガイドラインに従ったとしても、決してゼロになることはありません。

リスク自体は無視できません。それでもあらゆる統計から見積もった副作用の発生頻度は、最も有名な副作用である血栓症ですら0.1%未満なのです。ピルのメリットとデメリットの頻度を見比べた場合、多くの女性にとってピルは好ましいという結論になると言えるのではないでしょうか。

参考文献・参考サイト

ピルの副作用はじめてガイド【保存版】は、以下のサイトや資料を参考に作成しました。

  1. 参考書籍:低用量ピル適正使用マニュアル / 堀口雅子
  2. 参考サイト:低用量ピルの副作用について心配しておられる女性へ / 日本産科婦人科学会
  3. 参考資料:日産婦誌61巻10号 / 12.避妊法 / E.婦人科疾患の診断・治療・管理 / 日本産科婦人科学会:PDF
  4. 参考資料: 低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案) 平成27年3月 / 日本産科婦人科学会:PDF