子宮頸がん

子宮頸がん(しきゅう・けい・がん)

公開日
2016/12/07
更新日
読了時間の目安
2分30秒で読めます

ピルの説明で使われる用語「子宮頸がん」について解説します。

子宮頸がんってどんな病気?

子宮頸がんとは、子宮の入り口に出来るがんのことを指します。子宮頸がんは40~50代の女性がなりやすい病気ですが、最近では20~30代の女性も急増しています。

子宮頸がんが発症したときの症状は?

子宮頸がんになるとどのような症状がでるのでしょうか。例として下記の症状が見られます。

  • 性交時に出血する
  • 生理時以外に出血がある(不正出血)
  • 生理の出血の量が増える
  • 生理が以前より長くなる、重くなる
  • 下腹部や腰が痛む
  • おりものが増える

しかし、上記の症状は子宮頸がんが進行した状態の症状であり、初期の症状はほとんど見られません。そのため、自分では身体の異変に気づくことができないのです。

そのため、1年に1回はきちんと定期検診を受けましょう。子宮頸がんの早期発見は治療しやすく、身体的にも精神的にも負担が少なくなります。

子宮頸がんにかかるとどのようなリスクがあるの?

子宮頸がんになると、子宮をはじめ、子宮の周りの臓器を摘出する必要が出てきます。女性にとって子宮を摘出するということは、将来子供を産む可能性を閉ざしてしまうことになります。出産を望まない女性であっても手術の後は後遺症が残るため、日常生活に支障が出てしまいます。

また、子宮頸がんにかかると命に関わるケースもあり、年間約27,000人の方が命を落としています。子宮頸がんは女性の身体にとってとても大きなリスクを負ってしまう病気なのです。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんが発症される主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の長期的な感染(持続感染)です。しかし、HPVが長期的に感染しただけでは子宮頸がんは発症されません。HPVの感染に、他の要因が重なり、子宮頸がんが発症されるのです。

子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)とは?

HPVはイボのウィルスであり、150以上もの種類があります。HPVのほとんどは無害ですが、そのうちの13種類にがんを引き起こすウィルス(高リスク型)が存在します。この高リスク型HPVが子宮頸がんを引き起こす原因となっています。

HPVはどうやって感染するの?

HPVは性交渉によって感染します。そのため、性交渉を経験した女性の8割は感染したことがある身近なウィルスです。HPVに感染しても多くの人は自分の免疫力によって自然と体内から取り除くことができます。

しかし、加齢など様々な原因で免疫力は弱まっていきます。そのため、約10人に1人はHPVが体内から排除されずに長い間感染(持続感染)し続けてしまうのです。

HPV以外に子宮頸がんを発症する原因は?

HPVの持続感染以外に子宮頸がんを発症させる他の要因とはなんでしょうか。

喫煙

タバコを吸わない人より喫煙者のほうが子宮頸がんにかかるリスクが2倍以上というデータがでています。20代30代の子宮頸がん患者のうち、喫煙していた患者の割合です。

  • 20代女性・子宮頸がん患者の33.8%が喫煙者
  • 30代女性・子宮頸がん患者の47.8%が喫煙者

30代女性の子宮頸がん患者の喫煙者の割合はなんと過半数近くです。このように、タバコは子宮頸がんのリスクを高めてしまうということが分かります。喫煙者はタバコをやめることを強くおすすめします。

ピルの服用

避妊や生理周期の改善等の目的でピルを使用している女性は多くいます。しかし、ピルを服用することで子宮頸がんを発症するリスクは高くなってしまうのです。

例えば、低用量ピルを5年飲み続けた場合リスクが上がるのはわずかですが、10年飲み続けた場合はリスクが2倍になってしまうのです。しかし、ピルの服用をやめれば、子宮頸がんのリスクは減ります。ピルを飲んでいる女性は積極的に検診を受けたほうがよいでしょう。

子宮頸がんの予防

早期発見のため定期検診はとても重要ですが、日頃自分でできる子宮頸がんを予防する方法を知っておくことも大切です。

免疫力を高める

HPVに感染しても自分の免疫力によって排除されますが、免疫力が弱まると感染し続けてしまいます。そのため、免疫力を常に高めておくことは重要です。

バランスの良い食事をとる、睡眠をしっかりとる、ストレスを溜めすぎないなど、規則正しい生活をおくりましょう。

不特定多数のセックスパートナーを持たない

不特定多数の男性と性行為を持つとそれだけHPVに感染することが多くなります。もちろん、一人の男性と性行為を持っても子宮頸がんを発症する可能性はあります。

しかし、性行為を持った人数が少ないほうが多い場合よりも確率は下がるでしょう。

コンドームを使用する

HPVは性器の皮膚や粘膜が接触することによって感染します。コンドームを使用することで100%ではありませんが、HPVの感染するリスクは下がります。

子宮頸がんのまとめ

子宮頸がんとは、子宮の入り口にできるがんのことです。子宮頸がんは出産の可能性を閉ざしてしまうだけではなく、生命をも脅かす可能性のある病気です。

主な原因としては、性交渉によって起こるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。HPVの長期的な感染に、喫煙やピルの服用など様々な要因が重なることによって子宮頸がんを引き起こします。

子宮頸がんは女性にとってリスクの大きい病気にも関わらず、初期症状はほとんどありません。そのため、定期的に検診を受けることがとても重要になります。子宮頸がんは子宮の入り口付近にできることが多いので、検診を受ければ発見されやすい病気です。早期発見が子宮頸がんのリスクを減らすカギとなります。

また、日ごろ自分でできる予防法も知っておくことも大切です。予防法として免疫力を高める、不特定多数のセックスパートナーをつくらない、性行為時にコンドームを使用することがあげられます。

日本では年間1万人が子宮頸がんと診断されそのうちの約2700人が死亡しています。女性は自分自身にも発症する可能性があるということを自覚し、しっかりと。