生理周期

生理周期(せいり・しゅうき)

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ピルの説明で使われる用語「生理周期」についてくわしく解説します。

生理周期ってなに?

生理周期とは、生理初日から次の生理が起こるまでの期間(周期)のことを指します。

赤ちゃんを作る準備の繰り返し

基礎体温で見る生理周期

女性は10歳~15歳の頃になると毎月子宮の中で赤ちゃんをつくるための準備をします。しかし、赤ちゃんのためのベッドが必要なくなると子宮内膜がはがれ、出血となって膣から排出されるのです。

その出血のことを生理(月経)と言い、生理は3日間から7日間ほど続きます。生理初日から次の生理が起こるまでの周期、これを生理周期といいます。

基本の生理周期は28日

生理周期の基本は28日周期です。ひとりの女性でも、体調や季節によって誤差が生まれます。正常な生理周期と判断できる範囲は、25日から38日です。周期が短い状態(24日以内)を頻発月経、周期が長い状態(39日以上)を稀発月経と呼びます。

生理周期のズレはホルモンバランスの変化が原因

周期が極端に短くなる、また極端に長くなるなど、生理周期がズレてしまう状態は、ホルモンのバランスが崩れたときに起きやすくなります。生理周期がズレると不安に感じるかもしれませんが、あまり神経質にならず、まずは1カ月から2カ月ほど様子を見てみましょう。この期間で正常な周期に戻れば問題ありません。

もし生理周期のズレが戻らないようなら、婦人科医に相談して、ホルモンの状態をみてもらいましょう。生理周期を正常に戻すための、的確なアドバイスが受けられます。

ピルで不安定な生理周期を改善する

生理周期の乱れを改善する方法のひとつに、低用量ピルを使った治療法があります。

低用量ピルには、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが配合されています。2種類のホルモンを低用量ピルで摂取することにより、体内にあるホルモンのバランスの崩れが改善されます。生理周期をコントロールすることで、正常な生理周期に整えます。

ピルの服用をやめると生理周期はもとに戻る

ピルの服用をやめた後、生理周期はどう変化するのでしょうか。結論から言ってしまえば、生理周期はもとの状態に戻ります。ピルには、生理周期の改善を目的に利用する低用量ピル、緊急避妊を目的に服用するアフターピルの2つがあります。いずれの場合も、生理周期は元の状態にも戻るのです。

低用量ピルの服用を中止した後の生理周期の回復

次の生理予定日に印の入ったカレンダー

低用量ピルの服用をやめた場合、数日後に出血が起こります。個人差はありますが、早ければ翌月以降から正常な周期で生理が戻ってきます。

ひさしぶりの生理が始まると、以前よりも出血量が増えるなど、過去の生理と変化があるかもしれません。服用中止直後の変化は、低用量ピルによるホルモンの補充がなくなるためです。数ヶ月経つと服用前の状態に戻っていきます。

アフターピルの服用を中止した後の生理周期の回復

避妊が失敗した時など即座に避妊したいときに用いるアフターピル。やむを得ずアフターピルを飲んだ後、その後の生理は通常に来るのか心配になりますよね。

まずアフターピルを服用した後、早ければ3日後には出血症状があります。出血は生理ではなく、アフターピルによる避妊が成功した裏付けです。3週間以上待っても出血しない場合は妊娠をした可能性があります。

消退出血の有無で避妊ができたか判断する

排卵後や排卵期にアフターピルを服用した場合、生理予定日より早く出血が起こります。しかし、これは本来の生理ではなくアフターピルを飲むことによって起こった出血(消退出血)になります。その後生理が予定通りに来た場合は1ケ月に2回生理が来るということになります。しかし、排卵後にアフターピルを使用した場合は消退出血がなく、通常通りに生理が1ケ月に1回来るということになります。

万が一、排卵後や排卵期にアフターピルを服用したにもかかわらず、3週間以上経っても出血(消退出血)がない場合は妊娠の可能性があるので、その場合は早めに検査薬で調べましょう。

9割は3カ月以内で本来の生理周期に戻る

アフターピルで避妊に成功した後、普段の生理は3カ月以内で戻ります。アフターピルは一時的にホルモンのバランスを変化させるため、本来の生理周期に戻るまでに少し時間がかかってしまいます。個人差はありますが、9割の人が3ケ月以内で通常の生理周期に戻るとされています。

しかし、残りの1割はピルをやめた後、半年近く生理が来ないこともありますので、あらかじめリスクを理解しておきましょう。

ピルで生理周期をコントロール

温泉旅行やプールなど生理が来てしまうと都合が悪い時ありますよね。そんな時、ピルで生理の予定日を早めたり、遅らせたりすることができるのです。

生理を早める方法

生理が始まった5日目から飲み始め、2週間ピルを飲み続けます。飲み終わった後、2日から5日目に生理が始まります。そうすると、本来の生理予定日の1週間前に生理が始まり、本来の生理予定日にはすでに生理が終わっていることになります。生理を早めたことにより、その翌月は2回生理が来ることになります。

生理を遅らせる方法

生理予定日の1週間前にピルを飲み始め、生理を遅らせたい日までピルを飲み続けます。飲むのをやめた後は、2日から3日で生理が始まります。生理が来た日を1日目として通常の生理周期が始まります。

生理をずらすなら遅らせる方がベター

生理を早めるより遅らせる方が、確実に生理日をずらすことができると言われています。しかし、生理を遅らせたい日までピルを飲み続けるため、人によってはその間に副作用が出でしまう場合があります。そうなると、生理を遅らせている期間におでかけやイベントがあった際、せっかくの楽しみが台無しになってしまいますよね。

生理を早める方法だと、生理を避けたい期間にピルを飲まなくてすむので確実性は弱まりますが、その点安心できます。初めてピルで生理日をずらす方は医師に相談した上で服用することをオススメします。

生理周期のまとめ

生理周期とは、生理初日から次の生理が起こるまでの期間(周期)です。正常な生理周期は25日から38日となります。

生理周期は必ず一定というわけではありません。ストレスや体重変動などでホルモンバランスが崩れると、周期はズレたり乱れたりします。低用量ピルは、生理周期を正常に戻すだけでなく、生理前のPMS(月経前症候群)や生理中に悩まされる腰痛、腹痛なども改善してくれます。ストレスの多い現代社会で働いている女性たちにとって、とても心強い存在となっています。

ピルとうまく付き合うことによって少しでも身体や気持ちの負担を解消し、気持ちよく過ごしていきましょう。

参考文献・参考サイト

ピルの用語集「生理周期」は、以下のサイトや資料を参考に作成しました。