不正出血

不正出血(ふせい・しゅっけつ)

公開日
読了時間の目安
3分30秒で読めます

ピルの説明で使われる用語「不正出血」について解説します。

不正出血とは?

不正出血とは、月経時以外に性器からの出血が見られることをいいます。

出血の量や期間には個人差があり、生理時のように多量の出血が見られる人もいれば、下着に少量付着する程度の人もいます。

また、期間が短い場合ならば1日で終わることも多いですが、人によっては2~3日続いたり、時には10日以上続く場合もあるようです。

さらに、月経時のような真っ赤な出血(鮮血)が見られることもあれば、茶色っぽい出血が見られることもあり、出血の色についても幅があります。

不正出血が起こる最も大きな原因はホルモンバランスの乱れであると言われていますが、他にも性器の炎症(膣炎)や妊娠時の出血(着床出血)、排卵による出血や生理間の中間出血など、その原因は多岐にわたります。

ホルモンバランスの乱れによる不正出血ならば、生活習慣を見直したりストレスを解消したりしてその乱れを正すことで改善されていきますが、卵巣や性器の異常が原因の場合もありますので、なるべく放置せずに病院で診てもらったほうがよいでしょう。

低用量ピルを服用している際の不正出血

不正出血が起きた場合は十分に注意が必要ですが、低用量ピルの服用中に、副作用として起こることもあります。

本来低用量ピルは、生理が始まったタイミングで飲み始めるものですが、剥がれ落ちた子宮内膜が全て排出しきる前にピルの効果が出始めると、ホルモンバランスが変化し子宮内に残った子宮内膜の排出時間が遅くなってしまい、その間不正出血が続いてしまうことになります。

すなわち、生理がずっと継続しているような状態になってしまいます。さらにピルの特徴として、子宮内膜を作らないようにすることで妊娠をさせないという原理が有ります。これは、子宮内膜をつくるために必要なプロゲステロンという成分の分泌量を減らすことによるものです。

しかし、プロゲステロンが急激に減少することにより、できかけた子宮内膜が剥がれ落ちる現象が継続することで、不正出血を起こすこともあります。

しかしこれも低用量ピルの反応の一つであり、特に問題とならないものとされているのです。

ピルを飲んでいるのに不正出血するの?

ピルを服用している時でも、副作用として不正出血が起こることもあります。

繰り返しになりますが、まだ子宮内に残っている子宮内膜がすべて排出されきる前にピルを服用し、作用し始めると、それが原因でホルモンバランスに乱れが生じ、結果として不正出血が起こってしまうのです。

ただしこれはピルの特性上、自然に起こってしまうものなので、過度に心配する必要はありません。

ピルを飲み忘れて性交、そのあと不正出血があったけど妊娠してない?

性交後に不正出血があった場合、妊娠している可能性は極めて低いといえます。

なぜなら、受精卵の寝床である子宮内膜が、不正出血によりすべて体外へと排出されているからです。

ただし、あくまでも可能性が低いというだけで、もしかしたら妊娠初期症状による出血である場合も考えられます。念のため、性交から不正出血までの日数を控え、他にも気になる症状があればすぐに医師に相談しましょう。

不正出血と腹痛や腰痛は関係あるの?

基本的に、腹痛や腰痛を伴う不正出血は注意が必要といえます。

しかし、それがもし排卵による不正出血であった場合には、通常の月経同様、ホルモンバランスの変化によりそれらの症状が引き起こされているだけですので、気にすることはありません。

不正出血に腹痛や腰痛が伴った場合には、子宮内膜症や子宮がん、子宮筋腫や子宮頸がん等の病気が潜んでいる可能性もあります。

しかし、不正出血に腹痛や腰痛が伴えば必ずしも病気であるということは一概には言えないので、不正出血の原因をはっきりさせたかったら病院で診てもらいましょう。

不正出血の原因は?

不正出血には様々な原因があります。

その原因を大きく3つに分けると、器質性出血、機能性出血、その他の出血となります。

器質性出血は、子宮や卵巣、膣に炎症や異常があった場合の出血であり、機能性出血とは器質性出血や妊娠関連以外の理由による出血のことを指します。

その他の出血とは、妊娠による着床出血や、また性交時に傷つけられた性器からの出血等も含まれます。

ホルモンバランスの乱れが原因である場合には、出血量も多くないため、あまり心配する必要はありませんが、出血量が多い場合やその他の原因の場合には、放置しておくと子宮がんや子宮頸がんといった大きな病気に繋がることもあります。

また妊娠や出産に際して大きな障害になってしまうこともあるので注意が必要です。

そのため、不正出血があった場合には出来るだけ速やかに医師の診察を受けることが大切です。

ストレスが不正出血につながるの?

これまで何度も述べている通り、不正出血の大きな原因はホルモンバランスの乱れ、つまりストレスです。

女性の身体はとてもデリケートであり、睡眠の質の低下や偏った食生活が影響して、すぐにホルモンバランスが乱れてしまいます。

こういったストレスを解消するためにも、睡眠の質の向上を図ったり、栄養バランスの取れた食事を心掛けたり、適度な運動をしたりして、生活習慣を見直してみましょう。

不正出血が続いたらピルの服用は中止した方がいいの?

ピルは基本的に月経初日に飲み始めるものですが、これが原因で本来の月経の出血が止められてしまうことがあります。

すると、体外へ排出されるはずの血液がしばらく子宮内に留まります。

そして月経が来た時に、この留まっていた血液も体外へと排出しようとするため、だらだらと不正出血が続くことになるのです。

この不正出血は、ピル休薬期間中に訪れる消退出血によりリセットされるものなので、それほど過度に心配する必要はありません。

不正出血の他に気になる症状が特にないようならば、そのまま様子を見ても問題がないといえるでしょう。

ピルを飲むと不正出血ってよくあるの?

上記でお伝えした通り、ピルを飲むと不正出血が起こることがあります。

特に初めてピルを服用した時や、しばらく服用をやめた後にまた飲み始めた時などは、全体の2~3割ほどの女性が不正出血を経験します。

しかしこれも身体がピルに慣れれば自然と治まっていきますので、服用し続けても問題はありません。

ピルには高い避妊効果の他、生理痛の症状の緩和、にきび、PMSの改善等、女性にとって嬉しい作用が多くあるため、服用を中止せず飲み続けたほうが心身ともに健やかに過ごせるのではないでしょうか。

不正出血が気になるので服用を中止したいという場合には、シートの途中で飲むのをやめるといったことは必ず避け、なるべく1シート飲み終わってから服用を中止しましょう。

不正出血のまとめ

不正出血は、月経時以外に何かが原因して性器から出血が起きることを指します。

出血の原因によっては医師の診断を仰ぎ、適切な治療を行わなければなりません。

ただし、低用量ピルを服用している場合ならば出血はよく起きてしまうことなので、特に心配することはないでしょう。

とはいえ、低用量ピルを服用している場合であっても、本来出血するはずのない時期に出血したり、出血量が多かったりといった場合には注意が必要です。

不正出血に過度な痛みが伴ったり、気になる症状が現れたりした場合には、なるべく早期に医師の診断を仰ぐことが大切です。